台北駅から赤い色のMRT、捷運淡水線に乗って二駅の距離にあるMRT雙連駅。
その駅のすぐそばに、毎朝たくさんの屋台が立つ。その屋台群こそが雙連朝市です。
お手頃価格でたっぷりのローカル感に触れることができる雙連朝市を紹介します!
雙連朝市の行き方・営業時間
MRT雙連駅の2番出口を出てすぐ左手から始まっているので、簡単に見つけることができます。営業時間は屋台によってまちまちですが、日が昇る頃から、だいたい正午を回るくらいまでお店が開いています。LCCなど午前中に桃園空港・松山空港に着く飛行機で台北に到着するなら、急いで向かえばここで朝ごはんを食べることだって可能です。
晴れた台北の青空の下に、赤と青の台湾カラーのパラソルが広がっている様は、台湾好きとしては心ときめくものがあります。
朝市の眺めはなかなか混沌としています。野菜屋さん、果物屋さんの隣にいきなり女性下着屋さんやスマホ便利グッズ屋さんが現れます。一つ一つのお店をじっくり眺めながらゆっくり歩いていると、台北の下町の人々がどのような暮らしをしているのかしみじみとわかってきてなかなか興味深いです。
狭い路地の間に、今日のご飯の材料を買いに来た人が溢れています。留学中やキッチンの付いているホテルに泊まっていたら、自炊に挑戦してみるのもいいですね。
買い物の単位「一斤」
この朝市で果物や野菜など青果を買う場合は、基本的に「ひと束いくら」で買うか「一斤いくら」で買うかの二択です。
この見慣れない「斤」という単位は、台湾の伝統的な計算単位のことで、一斤=600g程度です。
公的な場で使われている「公斤」は日本と同じキログラムなのですが、屋台などで使われる「斤」は違う単位なので注意が必要になります。「公斤」との区別を強調するために「台斤」と表記されることもあります。
購入してみた
この日は、朝市を一通り歩き回ってから釈迦頭と棗を購入しました。
釈迦頭は非常に崩れやすいフルーツで、その日もまだ出歩く必要があったので、お店のおばちゃんに「箱ありませんか?」と聞いたところ、わざわざ向かいの骨董品の屋台まで行って箱を貰ってきてくれました。ジャストサイズのお菓子の箱に収まった釈迦頭。
おばちゃんにわがまま言ってごめんね、と箱代を含めて多めに払おうとしたものの、受け取ってもらえず。台湾人の優しさを肌で感じた出来事でした。
棗は1斤50元で購入。日本ではあまり見かけませんが、冬の台北ではかなりメジャーな果物の一つ。中に大きい種が入っていて、周りのリンゴのような梨のような風味の身を食べます。美容や血液に良いと言われていて、真っ赤に熟したものがドライフルーツになって麻辣火鍋に入っているのを見たことがある人もいるかもしれません。
夏場と違って、愛文マンゴーやパッションフルーツ、ドラゴンフルーツなどの典型的に期待される台湾フルーツは少ないですが、冬場の市場にも棗や柑橘類などの魅力的なフルーツが並んでいます。
雙連朝市
103台北市大同區民生西路198號
営業時間:お店による、7:00 – 12:00程度(月曜休み)
雙連朝市で朝ごはんを食べるなら
筆者のオススメは香滿園の魯肉飯。営業60年にほどよいローカル感がありながらも、外国人の対応にも慣れていて、たどたどしく注文しても優しく聞いてくれます。魯肉飯は脂身がたっぷりで、大盛りすぎずいい量。机の上に置いてある唐辛子をかけるとさらに香りが増します。
特筆したいのは、「金針赤肉湯」。台北だとちょっと珍しい金針花(ワスレグサ)を使ったスープなのですが、お花の食感がなんとも言えず歯触りが良い。セロリが香るベースのスープにも注目です。
香滿園
台北市大同區萬全街8巷
02-25572229
営業時間:6:00 – 13:00(土日は休み)
まとめ
台北駅や観光地からも近い雙連朝市。台湾の人々の暮らしを覗きに行ってみましょう。