台湾旅行の登竜門「迪化街」おすすめスポット&グルメ11選!

台北

台湾随一の問屋街「迪化街(ディーホアジエ)」

100年以上の歴史を持つレトロな建築が立ち並ぶ中、カラスミやドライフルーツなどの乾物、漢方薬、布などの問屋がひしめき合う賑やかなエリアです。

散策や買い物がしやすく、おみやげ探しにもぴったりな場所のため、初めての台湾旅行時に訪れる人も多く、まさに〝台湾旅の登竜門〟とも言える人気の観光地でもあります。

懐かしさと新しさを同時に感じる、ふしぎな街

さらに、古き街並みを活かしたおしゃれなカフェや雑貨店などが年々増え、下町情緒あふれる風景と最新のトレンドが融合するその姿は訪れる度に新しい発見があります。

そんな台湾の魅力がぎゅっと詰まった迪化街でぜひ訪れてほしい、おすすめのスポット&グルメ11選ご紹介します!

迪化街までのアクセス

地下鉄(MRT)の最寄り駅は、雙連駅と北門駅。
台北駅からは歩いて約20分。バスに乗ると約10分。バス停の最寄り駅は「南京西路口」「南京西寧路口」です。
台北旅行であればアクセスもバツグンなので気軽にふらっと立ち寄ることができます。
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台湾の情緒が息づく温かい空気に包まれる迪化街

かつて茶葉や漢方、乾物を扱う商人たちが集まった迪化街には、100年以上の歴史を持つバロック建築が立ち並び、レトロな雰囲気が漂います。1980年頃からは外国の領事館や商館も置かれ、日本統治時代には貿易が盛んになり、茶葉を中心に漢方薬や乾物、布地を扱う商店が発展しました。
特に旧正月前の時期は活気が最高潮に。市場には色とりどりの縁起物やお菓子が並び、台湾ならではの年末ムードを存分に体感できます。

一度は訪れたい迪化街の名スポット

1.台北霞海城隍

縁結びを願うなら必ず訪れたい「台北霞海城隍廟」

迪化街にある〝台北最強の縁結びスポット〟として有名な廟「台北霞海城隍廟(たいぺい かかいじょうこうびょう)」。恋愛成就や良縁を願う人々に人気のパワースポットです。縁結びの神様「月下老人」をはじめ600人を超える数の神様が祀られていると言われ、季節を問わず地元の人から観光客まで多くの参拝者が訪れます。

赤い糸で縁結びを♡(台北霞海城隍廟 公式HP) 

お参りの仕方は独特で、まずお供え用の赤い糸をもらい、「月下老人」にお願いごとをします。その後、その糸を持ち帰り財布やスマホケースに入れておくと、良縁に恵まれるとされています。すでに恋人がいる人には結婚運、夫婦には円満運も授けてくれるとか。台湾で運命の出逢いを願うなら……♡ ぜひ訪れてみてください!
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2.大稲埕碼頭貨櫃市集(大稲埕碼頭コンテナマーケット)

夜風に吹かれながらドリンク片手にまったりと語らう最高の空間

迪化街にあるおしゃれなコンテナ型マーケット。場所は、淡水河沿いのフェリーが発着する埠頭(大稻埕碼頭5番水門内)にあり、〝台北市で最も川に近いマーケット〟と言われています。

コンテナの上が開放的なイートインスペースに!

コンテナを利用した屋台風の飲食店とキッチンカー&ワゴンが集うマーケットで、台湾グルメやドリンク、スイーツなどを販売する個性豊かなお店が並びます。週末にはライブパフォーマンスやイベントなども開催され、雑貨やハンドメイドアクセサリーのショップも充実。

意外と知られていない、穴場の夜景スポットでもあります

美しい夕日や夜景を楽しめるスポットとしても人気なので、特に夕方から夜にかけての時間帯がおすすめ。川辺のベンチに座り夜風に吹かれながら、ゆったりとローカルな雰囲気を満喫できます。ライトアップされた景色と美味しい台湾グルメも楽しめる、迪化街散策とあわせて訪れたい台北の新たな人気スポットです!
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お土産を買うならここ!

3.澎玉191(Jade Boat 191)

思わず足を止めて入ってみたくなる可愛い外観

澎湖出身のオーナーが地元の名産をふんだんに使った、人気の食品土産店「澎玉191(Jade Boat 191)」。
ドライフルーツ、カラスミ、野菜チップをはじめとした乾物、ナッツ、クッキー、ホタテや貝柱、XO醤や鴨油など、とにかくラインナップが豊富。

選びきれずに毎回、爆買い!

さらに嬉しいのが、台湾国産の材料を使い、無添加にこだわった体にも優しいものばかりであること。シンプルで可愛いパッケージはお土産にも喜ばれるため、迪化街に来たら必ず立ち寄って爆買いして帰っています。
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4.台湾日和(taiwanbiyori)

オーナー洪さんのセンスと人柄が光る唯一無二のお店

ギャラリー・カフェを併設した台湾雑貨店「台湾日和(taiwanbiyori)」。台湾人オーナーの洪さんがセレクト・デザインしたハイセンスな台湾グッズや人気のお土産が並びます。

人気の魯肉飯Tシャツ(とパーカー)を、ゲット!(写真は鶏肉飯)

店内には日本人の心をわしづかみにする台湾グッズがズラリと並んでおり、雑貨や食品の販売のほか、台湾で活躍するアーティストの作品を展示するギャラリーも。こじんまりと団らんできるカフェスペースも併設しているので、ここに集まった人たちとゆっくり交流もできたりと、まさに日本と台湾をつなぐ新しい発信基地となっています。

台湾の文化や旅行についても優しく教えてくれる洪さんは、頼りになるみんなのお兄さん的存在♪

ちなみにオーナーの洪さんは台湾人の方ですが、以前より日本語でInstagramを発信されており、そのあまりの流暢さから日本人の方が発信していると勘違いしていた筆者。実際にお会いしてみると、さらに混乱するほど日本語がお達者です。

筆者が訪れたときもお店には日本人の観光客もたくさん訪れており、物腰の柔らかい優しい日本語で接客する洪さんの姿がとても印象的でした。
迪化街を散策中、ここに足を運べばきっと温かい気持ちになれるはず。センスあふれる商品はどれも可愛く、通販サイトでは日本から商品を購入することもできるので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね!
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5.林華泰茶行

飾らないパッケージが逆にいい

迪化街にある老舗の茶葉専門店「林華泰茶行(リンホアタイチャーハン)」は、創業100年以上の歴史を誇ります。高品質な台湾茶を量り売りで購入できるのが特徴で、烏龍茶や包種茶、鉄観音茶など、種類も豊富。観光客向けの華やかなパッケージではなく、地元の人が日常的に飲むお茶をリーズナブルな価格で提供しているのも魅力です。

飾らない店内も逆にいい

店内には茶葉を入れた大きな缶が無造作に並び、お茶の香りが広がっています。試飲は基本的には行っていないようですが、スタッフに相談すれば好みに合ったお茶を選んでくれますよ。迪化街で本格的な台湾茶を探すなら、ぜひ訪れたい一軒です!
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手芸好きの聖地、布問屋へ

6.永楽市場

台湾を代表する伝統花布は、今やお土産の定番に

迪化街と言えば、ここも必訪!
台湾最大級の布問屋と老舗グルメが密集する伝統市場「永楽市場(ヨンルースィーチャン)」は、ぜひ一度は訪れておきたいスポットです。

布だけでなく、できあがった既製品も充実♪

レトロな建物は3階建てで、1階は市場で野菜や肉などの食材が買えるほか、食堂街もあり小吃(シャオチー)と呼ばれる台湾の軽食も楽しめます。
2階には、布地や服飾用品を扱う問屋が所狭しとひしめき合い、洋服やカーテン、民族衣装の生地まで多種多様な布が手に入るため、デザイナーや手芸愛好家の聖地でもあります。ここで買った生地を3階に持っていくとオーダーメイドすることもできるので旅の思い出にもなります。
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7.佑謚布行

布と台湾が好きな人には、たまらぬ空間……♡

中でもおすすめのお店が永楽市場の2階にある「佑謚布行(ヨウイー ブーハン)」。台湾好きの心をくすぐる、まさに「ザ・台湾」な柄の生地が豊富に揃っています。一昔前まで、台湾らしい布といえばカラフルな伝統的な花布が主流でしたが、最近では台湾を象徴するモチーフをデザインした生地がじわじわと増えてきています。

見ているだけで創作意欲が高まり、ワクワク♪

例えば、電気鍋や台北101、台湾茶など……。どれも台湾好きのツボを押さえすぎていて、もう最高に可愛い! 気づけば毎回ここで散財してしまうほど魅力的なアイテムばかりです。家ではハンドメイドしません! という方も、すでにでき上がったものも販売しているので、ぜひお気に入りのアイテムを発掘してみてくださいね。
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8.介良里布行

老舗のにおいがぷんぷん漂う店構えも最高!

また、台湾に来るたびに必ず立ち寄るのが、永楽市場の近くにある老舗の手芸店「介良里布行(ジエリャンリー ブーハン)」。

ツボすぎて毎回選びきれない原住民の伝統柄レース

細いものから太いものまで、さまざまなレースや手芸用品が揃い、毎回ここで軽く1時間は悩みながら、大量のレースを買い込んでしまいます。特に台湾原住民の伝統的な模様が施されたレースがお気に入りでここは品揃えも豊富。

大量買いのときは時間に余裕をもってお買い物を……

ちなみに、台湾で布を買うときの単位は「メートル」ではなく「ヤード(碼)」なので要注意ですね。 1ヤードは約90cmなので、購入時には少し意識しておくと安心です。
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迪化街グルメ&ドリンク

9.迪化街古早味蚵嗲

迪化街にある人気の蚵嗲(カキの揚げ餅)専門店。


台湾の伝統的な軽食「蚵嗲」は台湾語で「オーディア」と発音し、「蚵」がカキ、「嗲」はサクッと揚がった食べ物を指します。

揚げたては涙が出るほど美味しいので、ぜひ食べてみてください!

衣の中に新鮮なカキ、ニラ、もやしなどを詰めてカリッと揚げたもので、香ばしさとジューシーさが絶妙にマッチ。揚げたてをはじめて食べたときはその美味しさに感動。迪化街のレトロな街並みを楽しみながら、アツアツの蚵嗲を頬張るのは至福のひととき。観光や散策の合間に、台湾の古き良き味を気軽に味わえるおすすめのグルメです!
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10.姚徳和 青草号

「青草茶」飲んだことありますか?

100年以上の歴史を持つ老舗の青草茶専門店。
青草茶(チンツァオチャー)は、台湾の伝統的な薬草茶で、暑気払いとして親しまれてきた飲み物です。味の好みがわかれる飲み物ですが、どうしても油っこい料理が多くなりがちな台湾旅行中、ハーブのようなサッパリとした青草茶を飲むと、一瞬で胃袋がリセットされた気分になり気持ちもスッキリ。体を内側からクールダウンさせる効果があると言われているので、台湾の暑い夏にもぴったりのドリンクです。

迪化街に来たら「青草茶」を飲むのがルーティーンになりました

お口に合うかどうか、ぜひ試してみてください♪

店内にはさまざまな漢方や青草がずらりと並んでいます。青草茶は天然の薬草を煮出して作られ、ほんのり苦みのあるすっきりとした味わいが特徴。まだ飲んだことがない方は、お話のネタにもぜひ挑戦してみてください。台湾の伝統文化も感じられる一杯となることででしょう。
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11.原味魯肉飯

ご飯が楽しくなるオレンジとグリーンの可愛い店内

さいごに、迪化街を散策中に小腹がすいたら訪れたいお店がこちら! 魯肉飯が看板メニューの人気店「原味魯肉飯(ユエンウェイ ルーロウファン)」。ドキュメンタリードラマ『孤独のグルメ』で井之頭五郎さんが訪れたことでさらに注目を集め、地元の人だけでなく、日本人観光客にも愛されるお店となりました。

思い出しただけで、あぁ、また食べたい……

豚肉をじっくり煮込んだ甘じょっぱいタレがご飯に絡むシンプルながら深い味わいの一品です。
魯肉飯は小ぶりなので、スープや滷豆腐など他のメニューとセットで楽しむのもおすすめです!
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歩くだけでも楽しい迪化街

本当はキリの良い5選や10選にしたかったのですが、選びきれず11選になってしまいました……。
しかし、ここでは紹介しきれないほど、迪化街には台湾の歴史や文化、グルメを一度に楽しめる魅力あふれるスポットやお店がまだまだたくさんあります。

問屋街ならではの活気ある雰囲気に触れながら、お土産探しや食べ歩きを楽しめる迪化街。昔ながらの老舗と最新のトレンドが融合するこの街は、訪れるたびに新しい発見があるのも魅力のひとつ。

台湾旅行のスタート地点として、ぜひ迪化街を歩いてみてはいかがでしょうか?


記事執筆:加賀ま波 (MAHA)

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筆者プロフィール

加賀ま波(MAHA)
台湾大好きライター│ハンドメイド作家
著書に『台湾を自動車で巡る。台湾レンタカー利用完全ガイド』(なりなれ社/KKday・budget協賛)、『慢慢來 あの日の台湾210days』(想創台湾)がある。

2011年、はじめての台湾旅行中に東日本大震災が発生。台湾から見た日本の情景と、自分自身の台湾への無知さとの乖離に違和感を感じ「台湾をもっと知りたい」と思うようになる。同年、嘉義県大林のボランティア活動に参加し、台湾人の温かいおもてなしとキテレツな文化に触れ、帰国後もずっと台湾のことが頭から離れなくなる。その後も渡台を繰り返し、2021年のコロナ禍にワーキングホリデーと留学の夢を叶える。
現在は、美麗(メイリー)!台湾の専属ライターとして、取材執筆、SNS運営、イベント運営などを担当。個人の活動では「想創Taiwan」というブランドを展開、原住民レースなどでオリジナル雑貨を創作し日本各地の台湾関連イベントで販売中。HP・通販Instagram

 

 

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