みなさんこんにちは!台湾のメイメイです!
いきなりですが、みなさんは台湾名物・鳳梨酥(フォンリースー)こと、パイナップルケーキは好きですか?私は以前はあまり好きではなかったのですが、留学中にいくつか絶品パイナップルケーキに出会ったことで、周りのお友達も公認の「鳳梨酥控(フォンリースー コン)」になってしまいました!
そして思ったのです。今は手軽に入手できるパイナップルケーキですが、日本に帰国したらそう簡単に手に入りません。「自分で作れるようになってから帰りたい!」と。…ということでネットでパイナップルケーキを作れる場所はないか探し、見つけました!そのため今回は、私が以前参加した「パイナップルケーキDIY体験」についてお伝えしたいと思います!
※鳳梨酥控(フォンリースー コン):台湾では何かのことが好きすぎる人のことを「〇〇控(コン)」と呼ぶことがあります。
例えば私は「鳳梨酥控」かつ「滷肉飯(ルーロウファン)控」で、私のルームメイトは「芋頭(ユートウ)控=タロイモが大好きな人」です。
パイナップルケーキのヒミツ
体験レポの前に1つ、みなさんにお聞きしたいことがあります。みなさんはパイナップルケーキの中身が何か知っていますか?「そりゃパイナップルでしょ!」と思うかもしれませんが、実はパイナップルケーキにはいくつか種類があり、100%パイナップルが入っているものは少ないんです!
鳳梨酥(フォンリース―)
おそらく皆さんが台湾で良く見かけるのはこの3文字だと思います。そしてこの3文字こそが、パイナップル100%ではない確立が非常に高いパイナップルケーキです。実は多くのパイナップルケーキの餡には、「冬瓜(ドングア)」が含まれているのです!例えば、台湾で有名な豆腐を始めとした様々な食品を扱う「義美食品(イーメイ シーピン)」が販売するパイナップルケーキの栄養表示はこちらです↓
ご覧の通り冬瓜が含まれてます。
※ちなみに鳳梨酥控である私のおすすめの「小潘蛋糕店(Pan’s Cakes)」のパイナップルケーキにも含まれています。
(こちらの「鳳凰酥-Traditional Pineapple Egg Yolk Pastry-」、絶品です!)
冬瓜が含まれている理由は、歴史に関係があります。
台湾のパイナップルは1970年代前半まで、世界第2位の輸出量を誇る台湾の主要産業でした。しかし1970年代後半、人件費の安いフィリピンがパイナップルの大量生産を始めたことで台湾のパイナップル産業は衰退していき、国内に余剰が出るほど出回るようになりました。そこで多くの人がパイナップルを使ったお菓子を作り販売するようになりましたが、パイナップルは甘いお菓子を作るには酸っぱすぎ、食感も筋っぽいので万人受けしません。そこで彼らが加えたのが、台湾のどこにでもあり安価に手に入る、冬瓜でした。冬瓜を柔らかく煮て砂糖を加えることでパイナップルとよく馴染み、味も食感も良くなったのです。
そのため、現在も多くのお店がパイナップルケーキに冬瓜を加えていますが、それは利益のためだけではなくおいしさの追求のためでもあります。また、お店によって冬瓜の有無、割合がそれぞれだからこそ、個性あるパイナップルケーキが生まれるのです!
土鳳梨酥(トゥフォンリースー)
一方、パイナップル100%の餡で作られたものは「土鳳梨酥(トゥ フォンリースー)」と呼ばれています。お菓子専門店や台中の宮原眼科等で見つけることができます。餡は普通のパイナップルケーキと比べ酸味が強いですが、周りの生地には必ず甘みがあるので、酸味と甘みのバランスがちょうど良く、こちらの方が好きという方もたくさんいます。特に日本人の口には合うと思います!果肉を多めに使っているため、「鳳梨酥」よりも少しお高めなことが多いです。
※宮原眼科、ホテルオークラなどの「鳳梨酥」には冬瓜が入っていません。名前だけではなかなか判断できないので、気になる方は栄養表示を見てから購入することをおすすめします。(お高めの鳳梨酥には冬瓜が無い…のかも?)
「パイナップルケーキDIY」体験レポ
では本題の、体験レポです!今回私が参加したのはMRT「士林」駅にある「郭元益(グオユエンイー)」さんのパイナップルケーキDIY体験です。
ちなみに予約は、台湾レジャー探しにとっても便利なklookさんで行いました!
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klook ・ kkday
◎今回の体験はどちらでも予約可能です!
受付を終え時間になると、すでに材料が用意された厨房へと案内されました。1テーブル4人で、私たちが参加した日は、台湾人・日本人・韓国人の約25人の参加者がいました。言語に堪能なスタッフさんがいらっしゃるので言葉の壁は一切ありません。
簡単な説明を中国語、日本語、韓国語で受けたあと、いざパイナップルケーキ作り開始です。バターと砂糖を混ぜて、粉を入れて、餡を入れて成形して…留学中しばらく出来ていなかったお菓子作りだったので特別楽しく感じました。少し難しかったのは、最後の成形です。餡がはみ出ないように生地で包み込んでいく過程は、慎重に、しかし手の体温で溶けないようにすばやく行う必要があったのでやや苦戦しました。最後に自分の好きなマークを付けて、私たちの仕事はひとまず完了です!
パイナップルケーキが焼けるのを待つ約40分の間、厨房の上の博物館を見学することができます。前半はスタッフさんの解説付きで「郭元益」の歴史や台湾文化を学び、後半は自由時間で中華衣装体験ができます!たくさんの種類の中から自分好みの衣装、髪飾りを選び、写真撮影を楽しめます。もちろん男性やお子様用のものもありますよ。
博物館を楽しんでいるとあっという間に焼き上がりの時間に。厨房に下りると、あま〜く良い香りが漂っていました。焼きあがったパイナップルケーキは、1つはその場で食べ、9つは自分で包装して持ち帰ります。これが最後の行程です。
その後、突如抽選大会が始まり、5名ほどの方がマグカップやお菓子の景品をゲットされていました。さらに私たちはお茶付きのコースで予約していたためお菓子とお茶を頂き、パイナップルケーキと共に味わいました。
最後にスタッフの方がGoogle Mapでの口コミをお願いする場面がありました。台湾ではよくある光景なので私は「またこれか…」と思ったのですが、こちらは口コミを書くだけでオリジナルカップとクッキー缶をもらえるという豪華な内容だったので私も参加しました(時期によって異なる場合があります)。トータルで考えると、費用が安すぎるくらいお得な体験でした!
以上、私が参加した「郭元益」さんのパイナップルケーキ作りの紹介でした!体験を通して作り方を学べたので、帰国後、材料を揃え、自分好みのパイナップルケーキを作り出せたらいいなと思っています。台湾、パイナップルケーキ好きな方にはとってもおすすめです。ぜひ一度体験してみてください!
またこのようなアクティビティは日本の観光サイトだけでは見つけるのが難しいため、klookさんやkkdayさんなどを利用して、穴場観光スポットやお得なツアーを探してみてくださいね!
それではまた次回お会いしましょう!下次見~!