みなさんはじめまして!今回から前任のシャンシャンから引き継ぎブログの担当になりました、メイメイです!私は2023年9月から国立政治大学に留学しています。留学の半分を終えた私が見て感じてきた「台湾」を、皆さんにお伝えできればと思います!
今回は台湾を観光するうえで欠かせない、交通についてお伝えします。私が台湾に来た1日目、何より心配だったのはバスの乗り方です!日本のように「ただバス停で待ってればいいんじゃないの…?」と思われるかもしれませんが、台湾のバスは日本とは少し違いスリルがあるんです!
バスの他に、MRTについても簡単にご紹介します。
公車・客運(バス)
台湾でのバスの立ち位置は日本よりも便利で普遍的なもので、その種類は大きく分けて2種類あります。
公車(路線バス)
こちらは日本の路線バスとほぼ同じものです。ただし、台湾では1つのバス停にいくつものバス会社のいくつもの種類のバスが停車します。そのため多くのバス停には電光掲示板が設置されており、どのバスが何分後に来るか通知してくれるようになっています。都市や観光地以外では電光掲示板が無い場合もあるため、事前に「台灣公車通」という、目当てのバスの位置が分かるアプリをインストールしておくと安心です。
次に路線バスの乗り方についてご紹介します。どのような点が日本と違うのでしょうか?
路線バスの乗り方
1.乗りたいバスの番号が見えたら手を挙げて、乗る意思表示をする
2.前方又は後方のドアから乗り込み、ICカード(悠遊卡等)をタッチする
3.すぐに着席、又は手すりにつかまる
4.降車するバス停がアナウンスされたら降車ボタンを押す
5.もう一度ICカードをタッチして降車する
日本との違いは分かりましたか?そうです、台湾では自分で手を挙げてバスを停めなければならないのです!そうでなければバスはそのまま通り過ぎていってしまいます。そのため時間が近づいたら、道路の遠くを眺めながら待っている必要があります。逃してしまわないか心配で、未だに緊張してしまいます。
しかし、この点は制度の違いなので受け入れられると思います。私が今でも苦しんでいるのは「運転の荒さ」です!とにかくスピードが速く、急停止も多いため、乗車中は必ず何かに捕まっていないと危険です。捕まっていてもかなり揺さぶられます。半年乗り続けた私のおすすめ乗車方法は、つり革など動くものに捕まるのではなく、ポールや壁など、動かないものに全身を預けて乗る、という方法です。それでも、日本のバスクオリティに慣れてしまった私は、半年経った今でもしばしば酔ってしまいます…。
もう1点、台湾でバスに乗る際に気を付けたいことは、ICカードの活用です。台湾のバスは両替不可でお釣りも出ません。また、走行距離によっては運賃が30元になることもあるのですが、それを自分で把握するのは難しいと思います。ICカードを活用することで、そのような計算もする必要がありません。ICカードの代表は「悠遊卡(Easy Card)」といい、バスやMRTの他、レンタルサイクル「Youbike」、そして買い物にも使用できる非常に便利なカードです!台湾旅行の必需品ですよ~!
怖がらせてしまうこともいくつか書いてしまいましたが、台湾のバスはたった15元(約70円)でかなりの長距離を移動できるため、非常にお得で便利です!スリリングな乗車体験も良い思い出になると思うので、旅行にいらした際は是非ローカルな路線バスにも乗ってみてくださいね。
客運(観光バス)
台湾のバスには客運という、日本の観光バスのような、路線バス(公車)よりもさらに長距離を結ぶバスも多く走行しています。台北駅の台北轉運站(バスステーション)には様々な客運が集結しており、台中、台東、台南といった遠方までバス1本で行くことができます。バスステーションは台北駅以外にも台北101がある「市政府駅」や新北市の都市「板橋駅」等、台湾の各地にあります。台湾の新幹線・列車に相当する高鐵や台鐵と比較すると所要時間は長いものの、運賃がとても安く便利なため、交通費にお金をかけたくない、乗り換えは難しそう、と感じる方におすすめです。私は台北から新竹、台中、台南、東の花蓮に行く際に利用したことがあります。
MRT(地下鉄)
二大交通手段と言えば、バスと電車ですよね!台湾での電車は「MRT」と呼ばれる地下鉄のことを指します。MRTはMass Rapid Transitの略称で、中国語では「捷運」と呼ばれています。MRTは台北、高雄、桃園、新北、台中に展開されており、それぞれのエリアにいくつかの路線が張り巡らされています。桃園空港から台北駅に向かうMRTは桃園MRT、台北内での移動は主に台北MRTとなるでしょう。今回は皆さんにとって最も需要があり、最も駅数の多い「台北MRT」について簡単にご紹介します。
台北MRT
台北MRTには主に赤・青・黄・茶・緑・橙色の路線があります。画像を見ると、「台北駅」は赤と青の路線の交差点、「中正紀念堂駅」は赤と緑の路線の交差点となっていることが分かります。上記5色以外の線は観光用や空港直結の路線です。このMRTで台北の主要都市はほぼすべて回ることができます。日本と比べて何か気づくことはありますでしょうか…?個人差はあるかと思いますが、私は「台湾の電車はなんて簡単なんだ!」と常に感じています。主要路線はたったの5つしかありませんし、ほぼ全て地下鉄のため乗り換えは非常に簡単です。ホームも屋内のため、暑い夏は外より涼しく、寒い冬は外よりも暖かく感じられます。
そしてバス同様、運賃も魅力的です。5駅分ほどの移動なら20元(約94円)、台北MRTの北端(「淡水駅」)から南端(「新店駅」)までの1時間の乗車でもたったの65元(約308円)です。バスよりも時間にブレが無く揺れも少ないMRTは、確実な旅をしたい方に非常におすすめです。
以上、台湾の二大交通手段であるバス(公車)と地下鉄(捷運)についてご紹介しました。私は台湾、特に台北の交通の便利さと安さは、グルメに並ぶ台湾の大きな魅力だと感じています。行きたいところにすぐに、簡単に行けるという感覚が、「もっといろんなところに行ってみたい!」という好奇心をより掻き立ててくれるからです。
最後に、観光で訪れる方に耳よりのICカード情報をお届けします!こちらのサイトでは、自分の滞在期間と使用する交通機関に合わせて購入できるお得な定期券を調べることができます。こちらは「5日間滞在・バスとMRTを使用」を選択した時のものです。購入は、駅構内にある「詢問處」という緑の窓口で可能です。前述したように、台湾の交通費は基本的にとても安いですが、桃園空港と台北駅を繋ぐ桃園MRTは少し高いこと、バスを乗り間違える可能性などを加味すると、定期券も良い選択肢かもしれませんね。
長くなりましたが、今回は以上になります!またいつかの機会で台鐵や高鐵についてもご紹介できればと思います。 それでは再見~!