2025年3月11日(火)~14日(金)、東京ビッグサイトにて、アジア最大級の国際食品・飲料展『FOODEX JAPAN 2025(第50回 国際食品・飲料展)』が開催中!
経済部国際貿易署と台湾貿易センター(TAITRA)の共同主催による台湾パビリオンは、過去最大規模となる193社・196ブースで展開。日本市場への本格進出を目指し、最新の台湾食品・飲料を積極的にPRします。

年々拡大する大注目の台湾パビリオン開幕式には、多くの県市政府の代表や国内外のメディアが駆けつけました!
会場では、農業部をはじめ、11の食品業界団体と14の県市政府が集結※。台湾各地の美食文化と最新の食品トレンドを、日本市場に向けて発信します。
※14の県市政府は、屏東県、桃園市、高雄市、台東県、台南市、嘉義県、雲林県、花蓮県、嘉義市、彰化県、宜蘭県、苗栗県、南投県、新竹市です。
美麗(メイリー)!台湾も台湾情報を発信するメディアとして開幕式へ駆けつけました。会場には台湾より選りすぐりの食品ブランドが並び、丸一日いても見尽くせないほどの企業・商品数に驚き。今回はその中でも特に目を引いた台湾最前線グルメ10選をご紹介します!

各県市政府の気合いがみなぎる台湾パビリオン
台湾最前線グルメ10選
1.「黑橋牌」の台湾ソーセージ/台南
台湾を代表する人気ソーセージブランド「黑橋牌(ヘイチアオパイ)」。ほんのり甘くて肉汁ジュワ~ッ! 一度食べたらヤミツキになる美味しさでリピーター続出。

台湾のソーセージと言えばコレ!
「黑橋牌」は台湾・台南市発祥の食品メーカーで、伝統的な製法とこだわりの味で広く知られています。
豚肉を主原料とし、砂糖や醤油、特製スパイスで味付けされており、甘みと旨味が特徴。台湾では、屋台などでもよく見かける慣れ親しまれた味で、「大腸包小腸(台湾式ホットドッグ)」にも使われています。

思わず台湾を思い出す、あの甘~いソーセージ!
会場では試食も行っているので、まだ食べたことがない方はぜひ台湾ならではのソーセージの味を試してみてください。
「黑橋牌」のソーセージは台湾各地のスーパーやコンビニで購入できるほか、日本でも台湾関連の食品店やオンラインショップなどでも購入できます。
▶「統一超商東京マーケティング」公式HP(代理店)
2.奇美食品(CHIMEI)/台南

台湾の肉まん、あんまん、マントウが冷凍食品に……?
言わずと知れた台湾の大手食品メーカー「奇美食品(CHIMEI)」。1979年にパン屋としてスタートし、現在では台湾国内外に幅広い市場を持つ企業へと成長しました。

冷凍とは思えないほどジューシー! そして台湾の味。
代表的な商品には、冷凍餃子や小籠包、肉まん(包子)、エッグタルト、蒸しパン(マントウ)などがあり、特に冷凍点心は台湾国内外で高い評価を受けています。伝統的な台湾の味を大切にしつつ、最新の食品技術を活用し、安全で美味しい商品を提供しているのが特徴です。

国内外からも人気が高いブランドのため、ブースも大賑わいでした。
会場では餃子やタロイモカスタードクリームまん、ゴマ油ヤマブシタケ鍋スープなどの試食も。「奇美食品」の商品は台湾のスーパーやコンビニだけでなく、日本を含む海外の市場にも展開しています。台湾関連のお店やオンラインでも手軽に購入ができるため、ぜひ台湾本場の味を試してみてくださいね。
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3.「雪の恋」の雪花餅(ゆきばなもち)/桃園

見たこと、食べたことがある方も多いのでは?
台湾の有名食品メーカー「台湾三叔公食品」が手掛けるブランド「雪の恋」。中でも、台湾ヌガー「雪花餅(ゆきばなもち)」はお土産におすすめ!

社内でいつも争奪戦になる、人気の台湾土産はコレだ!
イチゴミルク、タピオカ、カステラクッキー、むらさき芋など、豊富なフレーバーが揃っており、新しい商品が次々と登場。台湾旅行のたびに買ってしまうほど美味しく、話のネタにもなるユニークな味わいで、バラマキ土産にも大人気です。
実は、美麗!台湾のECサイトでも販売しており、あまりの人気ですぐに売り切れ再入荷したところです。「タピオカミルクティ味、めちゃめちゃうまない?!」と社長の推しでもあり、スタッフが台湾から帰国しお土産で買って帰ってきた日には一同で争奪戦。まだ食べたことがない方はぜひチェックしてみてください!
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4.永良老頭家(LAO TAO KE)/台南

一度見たら一生忘れない可愛いスマイル!
冬瓜レンガ(ブロック)世界輸出No.1の「永良老頭家(LAO TAO KE)」。台南市東山区に拠点を置く老舗の食品ブランドで、創業は砂糖や氷砂糖の製造から始まりました。
台湾を代表する伝統的なドリンクとして知られる冬瓜茶は、青草茶や甘蔗汁(サトウキビジュース)とともに、古くから親しまれてきた飲み物の一つです。冬瓜レンガと呼ばれる、冬瓜、黒砂糖、水を長時間煮込んで、種などを取り除いた後に水分を蒸発させた固形物を使い、これを水に溶かして飲み物として楽しむのが一般的な冬瓜茶の飲み方です。
「永良老頭家(LAO TAO KE)」の高い製糖技術で作られた冬瓜茶は、やさしい自然の甘みと香ばしさが美味しく、飲んだ瞬間に台湾を思いだす懐かしい味わいです。

手軽に楽しめるティーパックセットも登場!
家庭や業務用として使われる冬瓜レンガを、もっと手軽に飲みやすくしたティーパックも登場! ほかにも、サツマイモの葉っぱを使ったお茶「地瓜葉茶」もスッキリと健康的な味わいで美味しく個人的に気に入っています。
ブースでばったり鉢合わせた神奈川県の二子新地にある豆花専門店「黑貓豆花」のオーナー・黒猫店長のお話しを聴くと、実は「黑貓豆花」のお店でも「永良老頭家(LAO TAO KE)」の冬瓜レンガを使った冬瓜茶を提供しているとのこと。台湾の伝統や歴史を持つ食材が日本でもジワジワ広まっていることに嬉しくなりました!
商品は、代理店「アスマイルジャパン 株式会社」や、誠品生活日本橋、神農生活近鉄百貨店、楽天通販サイト、「Pinkoi」からも購入できます。
まだ冬瓜茶や地瓜葉茶を飲んだことがない方は、ぜひ試してみてくださいね!
5.丸莊醬油/台南

台湾の家庭やお店で広く愛されている醤油と言えばコレ!
台湾・台南で創業100年以上の歴史を持つ老舗の醤油ブランド「丸莊醬油」。伝統的な製法を守り、天然発酵でじっくり熟成させた醤油を製造しており、台湾の家庭や飲食店で広く愛用されています。

黒豆紅麹醤油(左)やベジタリアンオイスター醤油(右)など豊富なラインナップ
「丸莊醬油」の特徴は、台湾産の黒豆を使用した「黒豆醤油」や、甘みのある「壺底蔭油」から、健康志向の方のために減塩のものや、ベジタリアン向けのオイスター醤油など、台湾独自の風味を活かした豊富なラインナップ。日本の醤油に比べてコクがありながらもまろやかで、煮物や炒め物、つけダレなど幅広い料理に使えます。
台南の直営店舗では、醤油の試飲や製造見学も可能で、観光スポットとしても人気です。
▶公式HPはこちら

東京にオープンした台湾居酒屋「熱炒 虎打楽(ルーチャオ ホダラ)」でも使われている!?
実は、「丸莊醤油」の4代目代表・莊偉中(ブライアン)さんは、2025年1月に東京・目黒にオープンした台湾居酒屋「熱炒 虎打楽(ルーチャオ ホダラ)」のオーナーでもあり、店内の豊富なメニューにも「丸莊醬油」が使われているとのことです! こちらのお店はちょうど先日行ってきたばかりなので後日改めて紹介します。
6.出力釀 Truly Wine/台東

アミ族の言葉で「出力(チューリエ)」と読むそうです。
台東県の都蘭集落で生まれたもち米酒ブランド「出力譲 Truly Wine」。その名は、豊年祭の青年会のスローガン「出力(力を絞り出せ)」の意味から生まれたそうです。

台東のアミ族の衣装を着たおふたりがとても華やか!
創業者の高悦心(ガオ・ユエシン)さんは、大量生産ではなく手造りにこだわり、地域ごとの製造方法や薬草を研究し、独自の酒麹を開発。酒麹の違いで「出力(都蘭麴)」「漂醸(長浜麴)」「曙光(電光麴)」の3種類の製品を展開しています。
原生種の酒麴と薬草を使って作られたアミ族の糯米酒で、甘さの中に酸味もありサッパリ美味しく、とても飲みやすいお酒でした。まだ日本では販売がされていませんが、原住民族の酒造文化を伝えることにも力を入れ、将来的には酒造体験や観光ツアーの実施を計画しているそうです。台東で見つけたらぜひ飲んでみてください!
▶公式Instagramで販売・出店情報をチェック
7.博雅齋自然茶園/台東

台東に行ったことがある方は飲んだことがあるかも?
台湾・台東県で紅烏龍茶を生産・販売する茶葉ブランド「博雅齋(ボーヤージャイ)自然茶園」。
創設者の呉秋伶(ウー・チウリン)さんは、台東の特産でもある高い発酵度の茶葉の一種・紅烏龍茶の第一人者です。2008年より紅烏龍茶の普及に情熱をそそぎ研究を重ねてきました。全国で数々の賞を受賞し、紅烏龍茶の品評会では累計97個の金賞を獲得。台東の豊かな自然環境を活かし高品質な台湾茶を世界中に届けています。

日本語が達者な創設者の呉さんが直々に商品を説明してくださいました!
紅烏龍茶は通常の烏龍茶よりも発酵度が高く、紅茶のような甘みとコクがありながら、烏龍茶らしい香ばしさと爽やかさが楽しめるのが特徴です。
そしてなんと、「博雅齋自然茶園」の商品は4月より日本からも通販サイトで購入ができるようになるそうです。台湾旅行の際には台東の茶農家や直営ショップで本場の紅烏龍を体験するのもおすすめです!
▶公式通販サイトはこちら(日本語)
※2025年4月より順次発送予定
8.daebete(テェビィテェ)/南投

日本でも販売ルートがジワジワ拡大中の、可愛い台湾茶♪
会場でひときわ可愛いパッケージが目を引いた、台湾茶の名産地・南投県に茶園を持つブランド「daebete(テェビィテェ)」。ブランド名は台湾語の「茶米茶」を意味します。茶葉は丁寧に手入れされた茶園で育てられ、草取りはあえて行わず、虫や微生物も排除しないそうです。自然生態系のバランスを保つことで茶葉本来の品質を維持し、化学肥料も一切使用していないとのこと。

お土産にジャケ買いしたい台湾茶No1です。

動物のオリジナルイラストをあしらったデザインも可愛い♡
「台灣味」と書かれた新商品のパッケージも可愛く思わず誰かに贈りたくなるラインナップの数々。
デザインがオシャレなだけでなく、年に2回の土壌pH検査など、様々な厳しい試験に合格した茶園を常に保ち続け、独自の低温抽出・焙煎を行っており、安全・安心の香り高い美味しさが人気の理由でもあります。
▶通販サイト「Pinkoi」からも購入できます
9.文誠蜂蜜(WEN&CHENG HONEY)/高雄

龍眼やライチを使ったはちみつは台湾ならではの味!
世界三大蜂蜜の一つと言われる台湾の「龍眼(リュウガン)蜂蜜」は、希少価値が高く台湾に行ったら必ずお土産で買って帰るという人も少なくないはず。中でも、高雄の大港山脈に400ヘクタール以上の広さの養蜂場を構える蜂蜜ブランド「文誠蜂蜜」の商品は別格。
濃厚な龍眼の香りがあり、すっきりとした甘い後味が残る「龍眼はちみつ」、爽やかなライチの香りと濃厚な蜂蜜の味わいが特徴の「ライチはちみつ」は台湾ならではの味。
シンガポール航空のVIPラウンジでも提供され、フランスのベーカリー世界大会でも入賞。今後ますます流通の幅が広がっていくことが期待される台湾の美味しいはちみつです。
▶公式HPはこちら
10.台湾パイナップル&台湾バナナ/屏東

日本のスーパーでも見かけたことがあるかも?
さいごに紹介したいのが、なんといっても台湾のフルーツ。
北は亜熱帯気候、南は熱帯気候に属している台湾には、日本とは比べ物にならないほど豊富なフルーツが街中や食卓に溢れています。
日本市場でもフレッシュフルーツや健康食品のリーダー的存在として多くの家庭に親しまれているメーカー「Dole(ドールジャパン)」より、台湾産の「台湾パイン」「台湾バナナ」が販売されています。多くのスーパーで販売されているので、食べたことがある方も多いかもしれません。

台湾の優れた農産物と水産物をPRする「台湾農水産物パビリオン」
中でも一年を通して温暖な気候で知られる台湾産のパイナップルは、酸味が少なく甘みが強く感じられます。芯まで食べられる、ジューシーで甘い果肉が特徴です。
また、台湾バナナはもっちりとした弾力と甘さが特徴で、実は明治36(1930)年から昭和にかけて、日本で一番食べられていたのは台湾バナナだった……という事実も。現在はフィリピンバナナの波に押され、輸入総量の1%未満となっています。
台湾パイナップルの旬が来ましたー! 本日、京王百貨店 新宿店で台湾パイナップルの試食PRイベントを開催しました あまーくて美味しい台湾パイナップルいかがですか〜?
Posted by Taiwan in Japan 台北駐日経済文化代表処 on Tuesday, March 11, 2025
3月11日には、京王百貨店 新宿店で台湾パイナップルの試食PRイベントも開催されました!
今後も、様々な企業の協力により日本全国各地で台湾のフルーツの販売がますます広まっていくことを期待しています。
「TAIWAN SELECT」初登場! 6つのテーマで台湾食品の魅力を発信

台湾パビリオンのあちこちに「TAIWAN SELECT」の文字が!
今年の台湾パビリオンの目玉で、経済部が推進する「TAIWAN SELECT」エリアにも注目!
世界の食品トレンドと日本市場の嗜好を踏まえ、以下の6つのテーマで台湾食品の多様な魅力を紹介しています。
1.【日本で人気】日本市場で評価の高い台湾食品を厳選
2.【有機・オーガニック】健康志向の高まりに応える自然派食品
3.【シルバー食】高齢者向けの健康・栄養バランスを考慮した食品
4.【トレンド&スタイル】最新の食文化やライフスタイルに合わせた商品
5.【インスタント食】手軽で美味しく楽しめる即食食品
6.【ヴィーガン&植物ベース】環境に優しく、健康的な食品

【シルバー食】チキンエキス専門ブランド「田記」の鶏精(ジージン)

【日本で人気】人気のルーロウファン専門店「鬍鬍張」のレトルト食品

【トレンド&スタイル】「紅櫻花食品」大甲のタロイモケーキ
このエリアでは、台湾で人気の海鮮麺、魚のソフトスナック、ドライフルーツ入り一口からすみ、ローズジャム、煮込み肉の即食パック、世界チャンピオンのチョコレートやウイスキーなど、65種類以上の高品質で個性的な商品が並びます。いずれも品質・安全・健康・持続可能性に優れ、国際市場での競争力を誇るものばかり。
そんな台湾食品の多様な魅力が詰まった『FOODEX JAPAN 2025(第50回 国際食品・飲料展)』の台湾パビリオン。この4日間を通して、一つでも多くの台湾の優れた食品・飲料が日本の食卓に届くことを祈っています!
【名称】FOODEX JAPAN 2025(第50回 国際食品・飲料展)
【住所】東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-11-1)
【期間】2024年3月11 日(火)~3月14日(金)
★台湾パビリオンは「東展示棟 5 、E5-A02」
東展示棟10:00~17:00(最終日は16:30まで)/南展示棟9:30~17:00(最終日16:30まで)
詳細は特設サイトをご覧ください。
☞http://jma.or.jp/foodex/
記事執筆:加賀ま波 (MAHA)
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筆者プロフィール

加賀ま波(MAHA)
台湾大好きライター│ハンドメイド作家
著書に『台湾を自動車で巡る。台湾レンタカー利用完全ガイド』(なりなれ社/KKday・budget協賛)、『慢慢來 あの日の台湾210days』(想創台湾)がある。
2011年、はじめての台湾旅行中に東日本大震災が発生。台湾から見た日本の情景と、自分自身の台湾への無知さとの乖離に違和感を感じ「台湾をもっと知りたい」と思うようになる。同年、嘉義県大林のボランティア活動に参加し、台湾人の温かいおもてなしとキテレツな文化に触れ、帰国後もずっと台湾のことが頭から離れなくなる。その後も渡台を繰り返し、2021年のコロナ禍にワーキングホリデーと留学の夢を叶える。
現在は、美麗(メイリー)!台湾の専属ライターとして、取材執筆、SNS運営、イベント運営などを担当。個人の活動では「想創Taiwan」というブランドを展開、原住民レースなどでオリジナル雑貨を創作し日本各地の台湾関連イベントで販売中。HP・通販/Instagram