知られざる台湾、魅惑のご当地グルメ8選 <台東編>

グルメ

美食の宝庫、台湾。小籠包やルーロウファンなど、近年の台湾ブームも相まって日本各地でも台湾グルメを目にする機会が増えました。そんな中、一部の台湾マニアの間で話題になっているのは台湾のご当地グルメ。台湾にハマればハマるほど、定番メニューから外れた地元のローカルフードに目がいくようになります。

そこで今回注目したのは、台湾の中でも特に多くの自然が残る「台東」。高い山々と海に囲まれた地形と熱帯性の気候から、日本では見たことのないような珍しい食材に出会うこともしばしば。お米をはじめ、野菜やフルーツなどの農産物に恵まれた地域でもあります。

そんな、まだまだ知られざる台東の美味しいグルメを発掘するべく、現地の人たちがおすすめするご当地グルメを堪能してきました。その中で、「もっと多くの日本人に知ってほしい!」と思った魅惑の台東ご当地グルメを8つ紹介します

「夏の台湾を攻略!おすすめスポット7選<台東編>」と合わせてご参考ください!

台東グルメ8選

1.台湾一美味しいお米は「池上弁当」にあり

台東県の北部に位置する池上は、台湾随一の米どころとして知られています。言われてみれば、台湾各地で「池上弁当」と名の付くお店をよく目にしていたことに気が付きます。

「台東に行くなら池上弁当を食べなきゃね!」と、台東に住む友人からも言われ、おすすめしてもらったお店は、台湾鉄道・池上駅を降りてすぐのところにある『全美行 鐵路月台 池上弁当』

どうやらかなりの人気店で、観光地の駅前ということもあってか平日にも関わらず列に並ぶことに。

注文して出てきたのは、レトロ可愛い紙に包まれた「池上弁当」。これがお米が美味しいと噂の……

開けてみると、あれ、肝心のお米が見えません(笑)。
シャキシャキのキャベツ、甘い台湾ソーセージ、チャーシュー、おかか、てんぷら……、たくさんの具がごはんの上に敷き詰められているこの姿もにぎやかで、なんとも台湾らしい。

いよいよ出てきた主役のお米は、食べてみると意外にもふっくらとやわらかく、噛むとほんのり甘い味がしておかずとの相性もバッチリでした。
ぜひ台東に来たら、美味しい池上産のお米を使った「池上弁当」を、美しい空気とともに味わってみてください!

全美行 鐵路月台 池上弁当
地図

 

2.お米でできた麺!? 「米苔目(ミータイムー)」

うどんのようで、うどんでない。米粉で作られた白いぷるぷるの麺「米苔目(ミータイムー)」は、まさに、お米の産地だからこそ生まれた台東のご当地グルメ。
擦ったお米に水を加え、糊状にしたものを米苔という筒から押し出して作る、日本にはない不思議な食感の麺です。

そして、台東でこの「米苔目」を食べるなら、並んででも食べてほしいお店は『榕樹下米苔目小満雨生』

Googleマップ上では驚きの1万2千件以上の高評価と、平日でも行列ができるほどの人気店です。

「米苔目」のメニューは、スープなしの混ぜて食べる「乾麺(左)」と、スープありの「湯麺(右)」の2種類。
スープは鰹出汁のあっさりとした味わいで、太短い麺は唇で切れるほどやわらかく、軽いのに弾力があり、つるんっとした不思議な食感。新感覚ながらなんとも懐かしくホッとする味。暑い夏でもまったく胃もたれず、後味もさっぱり、あっという間に完食でした。

ちなみに「米苔目」はごはんとしてだけではなく、かき氷のトッピングなどスイーツとして食べることも。麺自体にもほんのり甘さがあり、のどごしもすっきりしているのでスイーツとして食べるのも意外とクセになります。これもまた、台東に来たら一度は食べてみてほしい一品です!

榕樹下米苔目小満雨生
地図

 

3.一生忘れない離島で食べた「トビウオの卵チャーハン」

台湾唯一の海洋原住民文化が根付く台東の離島「蘭嶼」。
ここでは台湾本土でもなかなか食べる機会の少ないご当地グルメに出会えます。そのうちの一つが、蘭嶼の特産でもあるトビウオ。島内ではこのトビウオを使った料理を提供しているお店も多いのですが、蘭嶼に来たからには絶対食べてほしいのが『蘭嶼阿東飛魚刈包』「トビウオの卵チャーハン」

見た目はタラコのように、プチプチとした食感のトビウオの卵(いわゆるトビッコ)。これが、なんとも絶妙な油加減のパラパラチャーハンによくまざって、絶品……。

たまたま見つけて入ったお店でしたが、後から調べてみるとどうやら蘭嶼で評判の人気店だったことが判明。

船や飛行機は天候に左右されやすく難易度のやや高い離島「蘭嶼」ですが、訪れる機会があればぜひトビウオチャーハンを食べるのをお忘れなく!

蘭嶼阿東飛魚刈包
地図

 

4.紅茶? 烏龍茶? お土産にしたい「紅烏龍茶」

台東・鹿野の低~中海抜にある茶畑で栽培されたウーロン茶の一種「紅烏龍茶」。比較的新しく近年流通し始めたお茶で、今台湾国内でじわじわと注目を集めています。

烏龍茶は通常半発酵ですが、「紅烏龍茶」は全発酵の紅茶に限りなく近い発酵度の高い烏龍茶。そのため、烏龍茶なのに紅茶のような香ばしい香りがあり、スイーツにも食事にも合うすっきりとした味わいが特徴的です。

そして、「紅烏龍茶」を紹介する上でおすすめしたいのが、2020年に創立された紅烏龍茶の共同組合『紅烏龍合作社』

「台東の美味しい紅烏龍を世界に広めたい!」と、鹿野で茶産業に携わる若手が集まり結成され、鹿野にお店をオープン。「紅烏龍茶」のブランド開発・販売だけでなく、店内には博物館のような展示もあり、訪れる観光客に対して台東の「紅烏龍茶」を広める役割を担っています。

人気の茶葉は、爽やかでコク深い「明け方の太陽」、フルーティな甘さと花の香りが特徴の「日の入り」、天然の密のような甘みを感じる「真昼の太陽」の3種類。思わず見とれてしまう絶妙な色合いのパッケージ、それぞれの茶葉に付けられたネーミングセンスにもうっとり。

大切な人への贈り物や、台湾通の友人にあげたくなるような、台東のご当地土産です!

紅烏龍合作社
地図

 

5.森のアイスクリーム? 台東フル-ツ「釈迦頭」

台東のフルーツと言えば、「釈迦頭(シャカトウ/バンレイシ)」。日本ではまだあまり馴染みがないですが、台湾では人気のフルーツです。

その名の通り、ボコボコとした外見がお釈迦様の頭にそっくり。サイズはリンゴより少し大きめ、中身は白くトロっとした食感の中にシャリシャリ感もあります。フルーツの中でも糖度がかなり高く、「シュガーアップル」「森のアイスクリーム」とも呼ばれています。

最近ではこの見た目も本物の釈迦頭そっくりの「金釋迦(釈迦頭ケーキ)」が台湾で話題に。開発するのは、台湾で数々の賞を受賞する台東発のお菓子ブランド『歐巴螞(オバマ)』

「釈迦頭の餡100%」と「釈迦頭&紅烏龍をまぜた餡」の2つの味があり、筆者のおすすめはやはり台東の特産をよくばれる後者。
餡は釈迦頭の甘みと紅烏龍のすっきりした味わいが絶妙にマッチした餡が美味! 見た目もまんま釈迦頭でキュート。生地はほどよくサクッとした食感でこれまで食べたことのない、お茶請けにもぴったりの新感覚スイーツだと思いました!

実際にフルーツを販売する際に使われているダンボールのデザインをそのままあしらったパッケージもインパクト大!

台湾では台東でしか買えないので、台東に来たら絶対に買ってほしいお土産の一つです。現在は台東県内に6店舗のお店があるのでぜひ足を運んでみてください!

そして、この「金釋迦」は8月より日本でも販売されるとの朗報が……! 最新情報は代理店となる「アスマイルジャパン株式会社」のSNSをご覧ください。

歐巴螞(本店)
地図

 

6.美肌と健康に効果バツグン! ピンクのお花「ローゼル(洛神花)」

日本では「ハイビスカスティー」としてハーブティー愛好家に知られている「ローゼル(洛神花)」
思わず見入ってしまう魅惑的なピンク色で、食べると爽やかな酸味があります。栄養豊富で美容と健康に効果バツグンの食用ハーブのため、日本でももっと日常的に取り入れられるようになるといいなと思います。

そこで、この「ローゼル」を知る上で絶対に知っておきたいブランドが、前述の金釋迦の代理店でもある「ディアローゼル(アスマイルジャパン株式会社)」。


「台湾台東県産のローゼルを通して、台湾をもっと身近に感じてほしい!」との想いで設立した日本における唯一のローゼル食品ブランドで、ローゼルを使ったお茶やお菓子、シロップ、化粧品、サプリメントなどの商品販売・開発を行っています。

また、日本各地のイベント出店などを通して台東グルメの魅力の発信にも尽力しておられ、私も心から応援したいと思えるブランドの一つです。

「ディアローゼル」の商品は、誠品生活日本橋や神農生活近鉄百貨店など各地のお店でもすでに販売されており、日本から購入できる通販サイトもあります! ぜひ気になった方はのぞいてみてくださいね。

アスマイルジャパン株式会社
ブランド名:ディアローゼル
公式HP(通販サイトあり)

 

7.知られざる超スーパーフード「レッドキヌア(紅キヌア)」

台湾で「穀物界のルビー」とも呼ばれる「レッドキヌア(紅キヌア)」

日本で主に流通している南米産のキヌアは脱穀前の穂が薄茶色ですが、台湾のキヌアはかなり鮮やかな色をしています。

宇宙食としても使われるほど栄養分が豊富で、タンパク質は牛肉と並ぶほど。カルシウムはお米の42倍、食物繊維はさつまいもの7倍もあるのだとか……!

この「レッドキヌア」を使ったおすすめの台東土産がこちら。台東発のお菓子ブランド『德朱利斯 (デジュリス)DJULIS』「赤キヌア穀物バー(紅黎穀物棒)」です。

穀物感のあるザクザクした食感が楽しいスティック型クッキー。カロリーが低いため、ダイエット中はもちろん、小腹が空いたときのおやつにもおすすめです。個包装でバラマキ土産にもピッタリ!

お店は台東にありますが、台東県内のお土産ショップや台湾全土のカルフールなどの小売店でも広く流通しているため、ぜひ日本に持ち帰ってほしい台東ご当地土産です!

德朱利斯 DJULIS(デジュリス)
地図

 

8.台湾地元の食材を活かしたアイス店「班鳩冰店」

班鳩冰店公式Facebookより引用

最後に紹介したいのが、台東三大アイス専門店の一つ「班鳩冰店」

台東に長く住む友人から「台東に来たらぜひ食べてほしい!」とおすすめされて初めて知りました。

「班鳩冰店」は台東・美農にお店と工場を構え、地元の特産や台湾各地の食材を活かしたアイスを販売しています。地元のお土産屋やドライブインなどでも提供しているため、意識してみると、台東のあちこちで売っているのを見かけます。

味の種類が多く迷ってしまいますが、この記事を最後まで読んだ方ならきっと「釈迦頭」「紅烏龍茶」「ローゼル」のいずれかをチョイスするはず。
「釈迦頭」はフルーツのままだと甘さが強いですが、アイスになるとシャーベットのような爽やかな食感で後味もさっぱり。美味しくいただきました。
暑い台東の夏にぴったりのスイーツをぜひ旅のお供に!

班鳩冰店
地図

以上、筆者が台東の旅で出逢った「魅惑の台東ご当地グルメ8選」でした!

農産物の宝庫と言うだけあって、台東現地のご当地グルメを味わう旅はなんだかヘルシーで新しい発見がたくさんあります。しかし、台東にはまだまだ発掘できずにいる美味しいグルメがたくさん眠っているはず。

ぜひ次回の台湾旅はちょっと足をのばして台東へ。
ここでしか味わうことのできないローカルグルメを、ぜひ台東の美味しい空気とともに楽しんでみてください!

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▶「夏の東台湾を攻略! 台東おすすめスポット7選」と合わせてご参考ください!


記事執筆: 加賀ま波 (Maha)

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