日本人の知らない台湾の常識? パイナップルに関する6つの雑学

カルチャー

最近は台湾パイナップルの注目度も上がり、スーパー等で買ったことのある方も多いのではないでしょうか。皆さんは、甘くておいしいパイナップルの選び方を知っていますか?

台湾のパイナップル農家では、土壌の湿度と日当たりに充分注意を払い、18ヶ月も細やかなお世話をして、ようやく美味しいパイナップルの収穫期を迎えます。

台湾人にとっては常識かもしれないけれど、日本人の知らないパイナップルの秘密はたくさんあります。一緒に実用的な「パイナップル6大知識」を学びましょう!

パイナップルがタブーな職業とは

台湾ではパイナップルは暑さを取り除いてくれる果物として知られています。また台湾語では「旺來(幸運が来る)」と「鳳梨(パイナップル)」は、ほぼ同じ発音 “ ōng-lâi ” のため、商売繁盛など縁起の良いモチーフとして親しまれています。

今年の夏に、台湾で話題となったTVドラマ『火神的眼涙(火の神の涙)』では、消防士の日常を描いていましたが、消防署はもちろん、病院・警察署などで勤務している人にはパイナップルはタブー。お仕事が繁盛しては困りますので、贈り物としては控えたほうが良さそうです。

画像出典:『火神的眼涙』

美味しいパイナップルの見極め方

日本では「パイナップルの選び方」はあまり知られていませんよね。甘くて美味しいパイナップルの見極め方を学びましょう。

1. 見た目:
クラウン(果実上の葉の部分)が枯れて黄色になっておらず、果実がしっかりしているもの。さらに下部の切り口が新鮮で、表皮が平らに整い、裂けた痕がないもの。

2. 色合い:
春であれば果皮が2/3以上黄色く染まっているもの。夏であれば1/3が黄色く染まり、かつ香りがふんわりと漂ってくるもの。

3. 音:
指で軽く叩いたときに出てくる音が、重厚でなく軽いもの。

パイナップルの切り方の裏技

台南の關廟など、産地の路上ではパイナップル売りの鮮やかなカット技術を見ることができますが、以下の簡単な4つのステップさえ覚えれば、皆さんも自宅で美しく切り分けることができますよ。

1. ナイフを洗って完全に乾かす。

2. パイナップルの上下にあるクラウンと茎を切り落とす。

3. 下部からクラウンの方向へ皮を剥く。

4. 中心部から均等にスライスする。

…とても簡単でしょう?

皮のエコロジカルな有効活用

切り分けたあとのパイナップルの皮、まさか捨ててはいませんか?じつは「天然酵素」をもつ素晴らしい洗剤としても使えるのです。

【洗剤の作り方はこちら】
1. 300グラムのパイナップルの皮を小さく切って瓶に入れる。

2. 100グラムの黒糖と1リットルの水を入れ、むらなく混ぜたら瓶にふたをする。
(もし容器に空間の余裕がなければ、毎日ふたを開けて中の空気を逃がす)

3. 製造日と分量を記録する。

4. 風通しが良く、日陰の涼しい場所で3ヶ月保存する。

黄色味を帯びた茶色になり、香りが出てきたら完成。皿洗い、床拭き、油汚れの除去に役立ちますし、もちろん環境にも優しいです。

生で食べるか、加熱するか

皆さんは果汁たっぷりのパイナップル果肉を生のまま食べるのと、料理の風味豊かなアクセントとしていただくのと、どちらがお好みですか。

パイナップルのビタミンCは、なんとりんごの5倍。大量の食物繊維を含むため、消化を助け、お通じの改善にも役立ちます。

またパイナップルは加熱しても優秀な食材。ほどよい酸味が料理の天然調味料となって、栄養素の1つである「酵素」が肉を柔らかくし、旨味を充分に引き出してくれるのです。

イタリア人はハワイ流が苦手

イタリア人はパイナップルを乗せたハワイ風ピザを受け入れることができないそうです。憎んでいるとさえ言われることも(笑)。

自国の国民食に想像もしないようなアレンジがされていた例でいうと、日本人の場合は「外国で見たこともないようなネタが乗ったお寿司」と遭遇したことをイメージすれば、このイタリア人の心情が理解できるかもしれませんね。


ここまでご紹介したパイナップルの雑学、新しい学びはありましたか?

ぜひ台湾パイナップルを購入して、美味しく実践してみてくださいね。


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出典:生活譜記Youput

https://youput.org/content-infopre.php?id=381
Youputライター/Pobbi Wang

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